ボビー・フィッシャーを探して

ボビー・フィッシャーを探して

1993年制作のアメリカ映画です。

実在の天才少年チェスプレイヤーのジョシュ・ウェイツキンの父親フレッドが、ジョシュの生活を綴った本を映画化したものです。

ある日、7歳の少年ジョシュ・ウェイツキン(マックス・ポメランツ)は、母親のボニー・ウェイツキン(ジョアン・アレン)に連れられ、公園のストリートチェスで見知らぬ相手と初めて対戦する。
だが、その腕前は、側で見ていたストリートチェスの名手・ヴィニー(ローレンス・フィッシュバーン)も目を見張るほどのものだった。

ボニーから話を聞いた父親のフレッド(ジョー・モンテーニャ)は、ジョシュとプレイしてみて、息子の才能に驚き、本格的なチェスの教育を受けさせようと往年のチャンピオン・ブルース(ベン・キングスレイ)にコーチを依頼する。
一度は断ったブルースだったが、公園でチェスをするジョシュを見て、彼もまたジョシュの才能にひかれ、コーチを引き受けることになる。

ジョシュの才能は開花し、全米の少年少女チェストーナメントを次々に制覇していったのだが、そんな時、強力なライバル、幼い頃からチェスの英才教育を受けた少年ジョナサンが現れる。
彼の存在を脅威に感じたジョシュは、プレッシャーから負けることを恐れ始める。
だが、ジョシュは姿を消した天才チェスプレイヤーのボビー・フィッシャーのことを思い、決意を新たにする。

そして、シカゴで開催される世界大会に出場したジョシュは、両親、ヴィニー、ブルースたちが見守る中、決勝戦でジョナサンと対戦するのだった・・・。

 

私の大好きな映画のひとつです。

天才少年ジョシュ役のマックス・ポメランツの演技が素晴らしく、あどけない表情でチェスをプレイする姿がとても印象的でした。

ストリートチェスのヴィニーと往年のチャンピオン・ブルース、それぞれチェスの考え方や教育方針が違い、ジョシュは戸惑いもしますが、そのことが、かえって、ジョシュのチェスがひとつの色に染まることなく、より彼の才能を伸ばしていったのかもしれません。

また、ジョシュの母親がとても良いですね。
「優しいことは世の中で一番大切なことよ。」
彼女の言葉です。

確かに彼の才能を伸ばそうとした父親も立派だと思いますが、いちばん偉かったのは、母親のボニーだったと思います。
公園でのチェスを禁止することに反対したのも母親です。
また、グランド・マスターの認定証のコピーをバラまき、ジョシュの心を気づ付けたブルースを「家から出て行け!」と追い出したのも母親です。
彼女の思いにはすごく共感させられます。

世界大会の決勝戦、「解るまで(駒を)動かすな!」というブルースの言葉を思い出すジョシュ。
そして、答えが解ったジョシュは、引き分けを申し込みます。

結果はどうあれ、その優しい心を持った少年に育て上げた両親は素晴らしいと思います。

ラスト、ジョシュが試合に負けてしまった友達のモーガンを慰めながら、二人で歩いていくシーンはなかなかの名場面です。

感動の名作だと思います。

評価 9

Author: balkan

素人プログラマー Windows用ゲームソフトの開発